この記事では、パナソニックのスイッチの種類と特徴についてできるだけわかりやすく解説します。
スイッチには多くの種類があり多岐にわたりますが、この記事ではその中でも生活の中でもっとも身近な住宅用配線機器であるスイッチについて取り上げました。
配線器具の国内シェアの多いパナソニックのスイッチについて、その役割や種類、そして特徴について分かりやすく解説していきます。
スイッチの役割
弊社で取り扱っている電材にはさまざまなものがありますが、その中でも住宅用配線器具のスイッチは身近な器具の一つです。
スイッチの役割は、電気回路を開閉するための装置で、スイッチがオンになっている場合に、回路が閉じて電流が通り電気機器が動作します。
照明などで言えば「点灯」する状態に当たります。
一方で、スイッチがオフになっている場合には、回路が開いて電流が遮断され電気機器などは停止の状態になります。
照明で言えば「消灯」された状態に当たります。
スイッチの役割は電気回路を簡単に制御することができるので、電力の節約にもなります。
また、多くの家庭用の配線機器のスイッチは目に触れるという特性もあります。
どのようなスイッチを選ぶかの基準として、そのデザイン性も重要な要素になります。
パナソニックのスイッチにもさまざまな種類があり、室内のインテリアなどにもマッチしたものを選ぶことができます。
スイッチの種類
デザイン上のスイッチの種類については後述しますが、ここでは電気回路としてのスイッチの種類について解説します。
片切スイッチ
図1は片切スイッチで照明を電源でオン・オフする回路のイメージです。
図1.片切スイッチのイメージ図
図1の片切スイッチをONにすると照明が点灯します。
電源と電気機器を結ぶ二つの回線のうちの片方のみを遮断・接続することで、ONとOFFの切り替えを行います。
電圧の負荷が低く漏電の可能性が少ない電気機器に使用されることが多く、もっともよく見かけるタイプです。
両切スイッチ
図2は両切スイッチで照明を電源でオン・オフする回路のイメージです。
図2.片切スイッチのイメージ図
図2は両切スイッチと呼ばれ照明をON・OFFする回路です。
両切スイッチは2極スイッチとも呼ばれて2本1組の両方の線を切り離して電流を遮断する仕組みです。
メリットは、片切スイッチよりも安全性が高いところ
デメリットは配線が複雑になるために設置の手間がかかることと価格が高くなってしまうところ
3路スイッチ
図3は3路スイッチで照明を電源でオン・オフする回路のイメージです。
図3.3路スイッチのイメージ図
図3は3路スイッチを使用した照明回路で3路No1・3路No2のどちらを操作しても照明が点灯します。
このタイプは階段の上下階や廊下の両端などに設置して用いるのに適しています。
4路スイッチ
図4は4路スイッチで照明を電源でオン・オフする回路のイメージです。
図4.4路スイッチのイメージ図
図4は4路スイッチを使用した照明回路で3路No1・3路No2・4路のどちらを操作しても照明が点灯します。
スイッチに4本の線が配線されることから、3路同様に階段や特に長い廊下など3カ所で使用するのに適しています。
パナソニックのスイッチのラインアップとその特徴
代表的なパナソニックのスイッチのシリーズにはアドバンスシリーズ・コスモシリーズワイド21・SO-STYLEがあります。
アドバンスシリーズ
アドバンス シリーズは機能性・操作性・デザイン性にこだわった、新しい上質のカタチを目指し、空間に溶け込むようにデザインされています。
さまざまなインテリアにも美しく調和するように複数の配色が準備されているだけでなく、暗闇でも直感で操作できるように設計されてます。
コスモシリーズワイド21
コスモワイドシリーズ21は押しやすいワイドなスイッチと、インテリアになじむシンプルなデザインが好評です。
室内の美観を損ねないように、スイッチの凹凸を抑えフラットにデザインされており、インテリアにこだわる方にもおすすめできます。
そして、ワイドなスイッチは押しやすく操作性にも優れています。
SO-STYLE
直線を基調としたシンプルなデザインで光沢を抑えたマットな質感で存在感を抑え上質な空間に溶け込むこだわりのスイッチ。
各シリーズのスイッチの構成と組み合わせ例
各シリーズはスイッチ・ハンドル・取付枠・プレートをそれぞれ組み合す形でセットできます。
〈アドバンスシリーズの組み合わせ例〉
〈コスモシリーズワイド21の組み合わせ例〉
〈SO-STYLEの組み合わせ例〉
表1にスイッチの種類と各シリーズの一覧表を掲載しておきます。
表1.パナソニック スイッチの種類と組み合わせ一覧表
【スイッチ】の種類 | 【ハンドル】の種類 | アドバンスシリーズ ※2 | コスモワイドシリーズ21 ※2 | SO – STYLE ※2 | |
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一般スイッチ ※1 手動でON・OFFを切り替えるもっとも一般的なスイッチ |
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ほたるスイッチ ※1 「切」の時にアドバンスシリーズ・SO – STYLEは白色にコス |
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パイロットスイッチ ※1 スイッチが「入」の時に赤のLEDが点灯するスイッチ |
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パイロットスイッチ・ほたるスイッチ ※1 スイッチが「入」の時に赤のLEDが点灯し、スイッチが |
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※1 スイッチの種類は4種類 それぞれの特徴を見るには各スイッチ名にカーソルを当ててください
※2 各シリーズをクリックするとそれぞれの選定表に飛びます
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パナソニックのスイッチの選定・販売ページは下記を参照してください。
⇒ パナソニック アドバンスシリーズ スイッチ通販・販売用選定ページ
⇒ パナソニック コスモシリーズワイド21 スイッチ通販・販売用選定ページ
⇒ パナソニック SO-STYLE スイッチ通販・販売用選定ページ
まとめ
本記事のポイントをまとめます。
① パナソニックのスイッチの主なシリーズはアドバンスシリーズ・コスモシリーズワイド21・SO-STYLEの3種類
② スイッチの配線には主に4種類(片切・両切・3路・4路)ある
③ スイッチは3つ及び4つの部品で構成されている
④ スイッチの種類は主に4種類(一般スイッチ、ほたるスイッチ、パイロットスイッチ、パイロットスイッチ・ほたるスイッチ)ある
⑤ 室内のインテリアなどに合わせてデザインや色などをさまざまな組み合わせで設置することができる