ダウンライトのメリット・デメリット【注意点とおすすめポイント】

ダウンライトのメリット・デメリット ダウンライト
ダウンライト メリット デメリット

照明器具の一つであるダウンライトは、スポットライトに使われるように特定の場所だけを照らすなどの役割で利用されることが多く、近年は店舗だけでなく、マンションや戸建ての住宅などでも設置されることが多くなっています。

ダウンライトは他の照明器具と比較すると天井の見た目もスッキリすることから人気がありますが、素人では簡単に設置ができず電気工事を必要としますし、設置する台数や位置を決めるのも難しい商品でもあります。

そこで、この記事では、そんなダウンライトのメリット・デメリットについてと使用についての【注意点とおすすめポイント】をできるだけわかりやすく解説します。

まずは、今人気のダウンライトのメリットとデメリットを具体的に見ていきましょう。

ダウンライトのメリット

ダウンライト メリット デメリット

まずは、ダウンライト設置のメリットからです。

空間を広くすっきりと見せることができる

イメージ1.ダウンライトを使用した空間

ダウンライト 空間 すっきり

イメージ2.ダウンライトを使用していない空間

ダウンライト 空間 すっきりしない

天井に埋め込むタイプのダウンライトは、イメージ2のシーリングライトのようなでっぱりがありません。

そのため天井面がフラットになる(イメージ1)ので、他の照明器具よりも圧迫感もなく、天井の面積そのものも広く見えるので、空間をすっきりとデザインすることが可能となります。

特定のポイントを局所的に照らすことができる

ダウンライト キッチン

ダウンライトは空間全体ではなく、ポイントを局所的に照らすことができます。

たとえば、キッチンやカウンターの上など、作業をするときに手元を明るく照らすときに役に立ちます。

複数のダウンライトを効果的に配置することにより、より空間の用途にあった細かい照明の設計の実現が可能となります。

お掃除がしやすい

イメージ3.ペンダントライトにたまるホコリ

ダウンライト 掃除 しやすい

天井から吊り下げるタイプのペンダントライトなどの場合には、ホコリが溜まりやすく、また、掃除も非常に面倒です。

その点ダウンライトの場合には、照明そのものが天井に埋め込まれているので、ほこりが溜まりにくくお掃除が比較的楽です。

シンプルでどんな空間にも合わせやすい

イメージ4.ダウンライトをリビングに使用

ダウンライト 空間 合う

イメージ5.ダウンライトをベッドルームに使用

ダウンライト 空間 合う

ダウンライトはシンプル・スタイリッシュで他のペンダントライトの照明器具のように強い主張がないので、どんなデザインのお部屋にも合わせやすいです。

ほかの照明器具よりも地震に強い

ダウンライト 地震 強い

ペンダントライトは天井から器具で吊り下げているので、もしも地震が起きた時は落下する可能性があり、破損したり、場合によっては、人が怪我をする危険があります。

その点、ダウンライトに関しては埋め込み式であるため、ペンダントライトなどと比較すると安全性が高いと言えます。

日本では南海トラフ沖地震や首都直下型地震など大型地震をはじめ、地震が多く発生することを考えるとダウンライトへの変更なども視野に入れるとよいかもしれません。

器具の価格が比較的安い

イメージ6.器具の価格が比較的安くすむ

ダウンライト メリット 器具が安い

一般的にはペンダントライトなどの照明器具と比べると比較的価格が安い製品が多いです。

特にデザインを重視したペンダントライトはかなり高額なものも少なくありません。

もちろん、ダウンライトの場合でも設置数によれば高くなることもあるので、状況次第ということになります。

ダウンライトのデメリット

ダウンライト メリット デメリット

器具選定や配置(レイアウト)が難しい

ダウンライトにはさまざまな機種があり、どれを選定するのかによって出来上がりが大きく変わります。

また、配置(レイアウト)もダウンライトを使う際の重要な要素であり、専門知識がないと難しく、ダウンライトのデメリットになります。

器具選定について

イメージ7.設置場所に合わせる配光バリエーション

ダウンライト 器具選定 配光

ダウンライトにはその目的や用途、周辺の色、材質などによって非常に多くの種類があります。

上記イメージでは、その設置する場所に合わせてさまざざまな配光(光の広がり・分布)を実際の写真で掲載しています。

配光によってずいぶんとイメージが変わるので、器具の選定も非常に重要です。

配置について

イメージ8.配置数が多すぎる場合の例

ダウンライト 配置 多すぎる

イメージ9.配置数が比較的適正な場合の例

ダウンライト 配置 適正

上記のように、必要以上のダウンライトを配置数を多くしてしまうと明るくなりすぎてまぶしくなってしまいます。

コストも余分にかかりますし、天井に複数の穴をあける必要があるために、見た目が悪くなることもあります。

そのため、天井の面積・広さに合わせて適正な個数のダウンライトの灯数を選ぶ必要があります。

また、複数使用する場合、どこにどう配置するかによって空間の印象や使い勝手が大きく変わります。

専門的な知識なく器具や配置を決めてしまうと、実際にその空間を使い始めてから「まぶしい」「暗すぎる」などの問題に気づくケースが多々ありますので、事前の検証が重要です。

設置場所を簡単に変更できない

ダウンライト 天井 穴あけ

⇐ ダウンライトを設置する場合、器具を使い任意の場所に穴をあけ埋め込む

上記のようにダウンライトは天井に穴を開けて埋め込むタイプの照明器具です。

このため、いったん天井に穴をあけて設置し、工事完了した後は簡単に位置を変更することはできません。

通常ダウンライトは一部しか目視できませんので、参考までにイメージ10に実際の商品の写真を掲載しておきます。

バネの部分がテープで止められていますが、設置の際にはテープを切り、開いたバネの部分が穴にひっかかった形で天井に設置されます。

イメージ10.ダウンライトを設置した状態

ダウンライト 設置の状態

交換が大変(一部を除く)

イメージ10のように器具とランプが一体化しているダウンライトの場合は、交換するためには工事が必要となります。

交換には資格が必要で、一般の方がご自身で交換することはできません。

専門業者に依頼する必要があり費用がかかってしまいます。

ちなみに、イメージ11のように器具とランプが別でランプのみを交換するタイプもあり、このタイプであれば一般の方が交換しても問題ありません。

イメージ11.ダウンライト ランプのみを交換できるタイプ

ダウンライト ランプのみ 交換

天井を見上げた時に光源が非常に眩しい

イメージ12.ダウンライトを見ると眩しい

ダウンライト まぶしい

ダウンライトの場合に、小さな口径から大きな光束値の光が出ており、そのため輝度が高くなります。

特に光源が浅い器具の場合は見上げなくても直接光源が視野に入るため、かなり眩しく感じます。

ちなみに、シーリングライトの場合には通常カバーがあるために、直接光源を見ることがないので、あまりまぶしく感じることはありません。

影ができやすい

イメージ13.多灯の場合に影が複数になる

ダウンライト 影 見にくい

ダウンライトの場合は、直接的な光のため、集光タイプはもちろん光が拡散するタイプでも影ができやすくなります。

特に多灯する場合には、複数の影ができるために、細かな作業などを行うときは、手元が見にくくなったり、目が疲れやすくなったりすることがあります。

費用が掛かる

イメージ14.費用が高くなってしまうこともある

ダウンライト デメリット 高い

メリットで挙げたこととやや矛盾しますが、1個1個のダウンライト自体は高価ではありませんが、複数個の取り付けが必要になりますし、天井に穴を空ける作業も必要となるため、初期の費用が高くなることもあります。

ダウンライトの注意点

ここからはダウンライトを設置する際の注意点について解説していきます。

リビングに設置する際の注意点

イメージ15.器具選定によってくつろげない例

ダウンライト 問題点 まぶしい

リビングは家で過ごす際の憩いの場所で、テレビをみたり、家族と会話をしたり、時には少しうたたねをしたりと快適に過ごしたいところです。

ただ、ソファに座るときなどで深く座ると、目線に関してはイスに座っている時と比較すると少し上に向きます。

この際にダウンライトの光が視線に入ると、ダウンライトの器具選定によって、その快適さが大きく分かれます。

もちろん、ソファや床で完全に仰向けになって過ごす場合は、なおさらに器具選定や設置場所には配慮が必要となります。

寝室に設置する際の注意点

イメージ16.寝室のダウンライトを設置NG

ダウンライト 寝室 NG

リビング以上に寝室は一日の終わりに身体と心を休める非常に大切な場所です。

そして、人の体にとって光の刺激はとても強く、体をしっかり休ませてくれるためには副交感神経を優位にする必要があります。

そのため光の取り扱いは気を付けたい場所になります。

一番注意すべきは設置の場所で、横になった際に頭上にダウンライトがこないように配慮する必要があります。

そして、費用は高くなるケースもありますが、調光機能付きダウンライトを設置することでより快適な環境を作り出すことも可能なので、事前に慎重に計画する必要があります。

後から簡単に位置を変更することができない

ダウンライト 変更できない

デメリットの項目でも記載をしましたが、ダウンライトを設置する時は、天井に穴を開ける必要があります。

そのため、設置場所や設置数を簡単に変更することは困難です。

気分によって模様替えをしたくても簡単にできませんので、将来を見据えて照明計画をすることをおすすめします。

ダウンライトを設置する際の配置ポイント

ここでは、ダウンライトを設置する際の配置のポイントを紹介します。

部屋全体にバランスよく配置する

イメージ17.バランスよく配置する

ダウンライト 設置 全体

ダウンライトはスポット的に使用することも多いですが、やはりある程度明るさを確保する必要があります。

部屋の全体にバランス良く配置することにより、部屋のどこにいてもある程度の明るさがを確保できます。

灯数はリビングの広さによりますが、3列から4列あると全体的に空間が明るくなります。

部屋の中央に配置する

イメージ18.部屋の中央に配置する

ダウンライト 配置 中央

デザイン性が高くスタイリッシュな演出のために、ダウンライトを部屋の中央に配置する方法も人気です。

特に、光が当たる関係上目線が行きやすくなるため、個性的なデザインの天井に設置するのもおすすめです。

座る場所に合わせて配置する

イメージ19.座る場所に合わせる

ダウンライト 設置 座る位置

当たるライトを有効に活用するために、座る場所に合わせてダウンライトを配置するのもポイントの一つです。

座る場所の近くに照明があることで、食事や料理、読書などの作業がやりやすくなります。

ようは空間の使い方に合わせて設置場所を決めていくことがポイントです。

壁を照らすように配置する

イメージ20.壁を照らすように配置する

ダウンライト 設置 壁に当てる

さらに室内をおしゃれにする方法として、ダウンライトの光を壁に向けて設置するのもおすすめです。

壁に照明を当てて陰影を楽しむこともできます。

インテリアなどにもこだわることで、よりおしゃれな空間を作るのにダウンライトは有効に使えます。

メイン照明の補助として配置する

イメージ21.メイン照明の補助として配置

ダウンライト 設置 メインライト

実際の実用例としては、ダウンライトだけよりも、ペンダントライトやシャンデリアなど他の照明をメインにして、ダウンライトを補助的に使っているケースも多くあります。

メインの照明を邪魔することなく、リビング全体の明るさをプラスし、またおしゃれに演出することができます。

ダウンライトを設置するのにおすすめな場所

ダウンライトは基本的にどのような空間に設置することも可能ですが、その中でもおすすめの場所を2つ挙げておきたいと思います。

ゆっくりくつろぎたい場所

ダウンライト くつろぎ

ダウンライトは部屋全体を明るくするというよりも、必要な箇所だけに光を集めたり、必要でない場所は少し暗めな空間の方にすることで心身ともにリラックスできる空間を作り出すことができます。

上記にも何度か記載しているようにリビングや寝室などに設置するのに向いています。

廊下や玄関、トイレ等狭い場所

ダウンライト 玄関 廊下 トイレ

玄関や廊下、トイレなどはそれほど明るさを必要しません。

ダウンライトを使うことで狭い空間もすっきり広く感じさせることができます。

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※ 各メーカーに進みダウンライトを選択してご覧ください。

まとめ

本記事のポイントをまとめます。

ポイントダウンライトのメリットとデメリットのポイント
 ① 空間がすっきりして掃除もしやすい
 ② 特定のポイントを照らせる
 ③ シンプルで空間に合わせやすい
 ④ 器具選定や配置が難しい
 ⑤ 設置場所を簡単に変更できない
 ⑥ 交換するのが大変
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